寮生活あるある

 どうも。江原です。

 ボーディングスクールといえば寮生活ですよね。今週はボーディングスクールでの寮生活を紹介しつつ、その中で起こるあるあるを僕なりに紹介していきたいと思います。

 ボーディングスクールの朝は早いです(平日限定ですが)。僕の通ったStevensonでは8時から一限目が始まります。そのため6時45分には食堂が開き、生徒は授業開始までの好きな時間に朝食を食べに行くことができます。ですが、少なくとも僕の寮(校内唯一の男子寮でした)では少し事情が違いました。
あるあるいち:8時授業開始で、7時47分位から寮のあちらこちらでアラームが鳴っていてカエルの合唱状態。
はい、始業直前まで一秒でも多く寝ようと目論むがゆえ、8時前になって急に寮が騒がしくなります。一回目のアラームでは起きられないことを見越して、一分ごとにアラームを設定している人がいたりして、寮全体が相当うるさくなります。寝間着とサンダルのまま教室まで走っていく人とかもたまにいます。僕にもそんな時代がありました。


 授業が行われている日中は、多くの生徒が寮で時間を過ごすわけではないのですが、あえて寮でのあるあるを挙げるとするなら、これですかね。
あるあるに:授業の空きコマに部屋に帰ってきて、ひとりで大音量で音楽を流していると、ルームメイトもたまたま空きコマで部屋に帰ってきて、妙に気まずい。
これはいわゆる(いわゆらないかもしれませんが)空きコマ被りですね。特に、普段ルームメイトと一緒に部屋にいる時は気を使って聞かない類の音楽をビーツのスピーカーで最大音量で流しているとかだと、かなり気まずい感じがしますね。


 さて、授業が3時に終わると今度はスポーツを始めとする課外活動の時間です。スポーツ関連のあるあるですと、こういうのがあります。
あるあるさん:秋学期はアメフト、春学期はラクロスの道具が寮の廊下に放置してあって、剣道の面ばりに異臭がする。
アメフトのヘルメットはこんな感じですね
これは特に男子寮特有かもしれませんね。ボーディングスクールでは(というよりもアメリカの高校では)学期ごとに生徒が参加できるスポーツ競技が変わります。各学期の代表的なスポーツを挙げると、(カリフォルニア州の場合は、)秋はアメフト、水球、女子バレーボール、冬はバスケ、サッカー、春はラクロス、水泳、陸上、といったところでしょうか。ところが、この中でも特に男子に人気のスポーツであるアメフトとラクロスは、ヘルメットなどの防具をつけてプレーする競技です。これらの防具は生徒個人個人の管理になるのですが、とりあえず臭いです。剣道の面よりも臭いです。スポーツで汗をかくので当然なのですが、特に男子寮だと多くの人数の生徒がこれらの臭い系スポーツの選手なので、彼らが練習後に防具を放置した廊下は割と地獄です。寮の経費でファブリーズ買いたいレベルですね。


 スポーツ後には臭い体を清めるべくシャワーを浴びます。僕もスポーツ自体は臭い系ではありませんでしたが、スポーツは毎学期していたのでシャワーは夕方の時間帯に浴びることが多かったのですが、こうしていると2日に1回くらい起きることがあります。
あるあるよん:シャワーを使っていると、達がご親切にカーテンの上から冷水を掛けてくれる。
ただのちょっかいですね。それだけ僕が周りから好かれてた証でしょうか笑。とにかく、これはしょっちゅうありましたね。


 さてさて、課外活動の時間が終わると、待ちに待った晩御飯の時間です。Stevensonでは食堂が午後5時45分から7時まで開いていて、生徒は好きな時間に食堂に行って食事を取ることができます。夜は三食のなかでも肉料理の量が多いのですが、ここで次のあるあるです。
あるあるご:食堂でグレイビーソースかかったマッシュポテトが肉料理のよこに付いて出て来がち。
(画像はあくまでイメージです)
僕としては部活後にはじゃがいもではなくお肉を食べたいので、「お肉だけで」と食堂のおばちゃん(たまにおじさん/お兄さん)に頼むのですが、なぜか「じゃがいも食え」という無言の圧力と共にマッシュポテト付いてくるんですね。僕に食べ物を捨てる勇気はないので、大抵肉は満足に食べれずにお腹いっぱいになります。肉だけじゃなくて他の野菜も食え、って話ですね。


 夕飯後にはスタディホールという自習時間があるのですが、週に何度かその前の時間帯に寮全体で行うミーティングがあります。僕の寮には50人ほどの生徒が住んでいたので(全員男子ですが)、彼ら全員とドームペアレンツ(生徒と一緒に寮に住み込んでいる先生で、その多くは授業を教える先生が兼任しています。その家族も一緒に住んでいて、僕の寮には6人の先生が住んでいました。)の先生複数人が寮の談話室に集まって、連絡事項などを共有します。そこで次のあるあるです。
あるあるろく:ドームミーティングのとき、数人は部屋でゲームに集中しすぎていて集合かかっているのに聞こえていない。
(こちらもあくまでイメージです)
ドームミーティングの時は毎回点呼を取るのですが、その時大抵数人はいないんですね。僕はプリフェクトという寮の学生リーダー的役目だったので、その場にいない人がいるとその人の部屋まで呼びに行くことがよくあったのですが、大抵の場合はヘッドホンをしてコンピュータスクリーンにのめり込みながらキーボードをタイプしている生徒の肩を叩くことになることが多かったです。というのも、ドームミーティング自体は不定期で、かなり直前まであるかどうかがわからないことがほとんどなので、その日の夜にドームミーティングがあることが決まるとプリフェクトが寮中でミーティングがある旨を叫んでまわるのですが、ゲームに集中している生徒には僕らの必死の叫びも聞こえないようです。


 そんなこんなで、10分間ほどのミーティングが終わると、いよいよスタディホールの開始です。スタディホール中は基本的には自分の部屋、ないしは図書館、グループ課題などで必要な場合に限り他の部屋や寮に行くことも認められています。僕の学校では、日曜日から木曜日までの7時半から9時半までがスタディホールでした。この時間は当然ながら多くの生徒が宿題に精を出すのですが、そんな中でもいくつか見慣れたあるあるが起きます。
あるあるなな:スタディホール中大抵ひとりは部屋で寝てる。
僕は最終年は上記のようにプリフェクトだったので、その仕事の一環としてスタディホール中に寮を見回る役目を担っていたのですが、スタディホール中に机に突っ伏して寝落ちしている人はかなりいました。スポーツなどでくたくたに疲れたあとだとそうなってしまうのもわかりますが、そういう場合は起きたあとの宿題が大変ですね(僕も何度も経験があります笑)。


あるあるはち:スタディホール中にスポーツの遠征試合から誰かが帰ってくると、その人がドライブスルーで買ったマックのポテト目当てにその人の部屋に人だかりができる。
これもスタディホール中に起こるあるあるですね。スポーツの課外活動ではよく放課後に遠征試合があります。例えば、Stevensonのサッカーチームは毎週木曜日に地区リーグ戦があり週ごとにホーム/アウェイで行われていたので、少なくとも2週間に一度は遠征に出かけていました。地区リーグといってもカリフォルニアは広大なので、同じ地区の学校なのに片道で2時間バスに揺られながら行く場所とかもありました。そういうところで試合がある場合は、学校に帰ってくるのも9時過ぎとかになってしまうので、生徒は学校に帰る途中に、ハイウェイの道の駅みたいなところにあるマクドナルドやらサブウェイやらでご飯を買って帰ります。そういうわけで、試合先から帰ってくると自分のマックポテト目当てになぜか人だかりができるわけです。普段はスタディホール中寝てるような人でもそういうときだけは起きてくるので不思議ですね。


 そんなこんなでスタディホールが9時半に終わったところで、次のあるあるです。
あるあるきゅう:スタディホール終わるとやたらとみんなカップ麺作り出す。
僕の名前を冠したラーメンもかなり人気でした
このあたりはもうかなり九牛一毛感が否めませんが、僕の住んでいた寮はカップ麺好きが多かったですね。自習時間で2時間集中して勉強するとそれなりに体力も消費しますし、まだ宿題がぜんぜん終わっていないとそれを終わらせるための腹ごしらえとして、それぞれが自分の部屋に貯め込んだカップ麺を廊下でみんなで一緒に食べたりしていました。カップ麺は自分の家から持ち込んだり、学校近くのスーパーで買い込んだり、ネット通販で買ったり、買い方は人それぞれでした。


 スタディホールは終わっても宿題は全く終わりません。僕も宿題以外のタスク(課外活動や受験関連)が多いときなどは日付をまわっても机に向かっていたりすることもたまにありました。ようやくその日の課題が終わって、就寝準備にとりかかるのですが、そこで最後のあるあるです。
あるあるじゅう:宿題が深夜1時位にやっと終わって歯を磨きに洗面所に行くと、他の学生が数人いる。
これはつまり、みんなそれくらい遅くまで頑張っている、ということです。なぜこんなにも宿題が長引くかというと、リーディング課題とエッセイ課題の多さが挙げられると思います。これは僕の英語レベル自体が低かったのもあると思いますが、読む量と書く量の多い夜は特に大変でした。宿題は大変でしたが、それをやって初めて授業内容が意味を成すようなことも多く、一晩中考えて、読んで、書いたあとの満足感や達成感は高かったです。


 このような感じで1日が終わっていきます。宿題の少ない日は11時くらいに寝れる日もありましたが、寝るのが遅くなってしまうと、翌朝の8時直前にアラームを設定することになってしまい、最初のあるあるが翌日にまた起こる、という無限ループですね笑。


 さてさて、最後まで読んでくださりありがとうございます。だいぶ長くなってしまいましたが、ボーディングスクールでの平日の寮生活をあるあると共に振り返ってみました。みなさんがボーディングスクールでの寮生活を知る一助になれば幸いです。

 実は、あるあるの週末バージョンも書いたのですが、それは次回以降に回したいと思います(ブログあるある笑?)。それでは。

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